浮気相手に「制裁」はできる?浮気相手に慰謝料を請求できないケース

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ある奥様のご相談です。
奥様は、夫の浮気を疑って私の探偵事務所を訪れました。

彼女から丁寧に話を聞き、調査を開始。比較的早い段階で夫の取引先(下請け)の会社で働く 女性が浮気相手であることがわかりました。浮気相手は奥様より少し年上の女性です。奥様は離婚の上、夫から慰謝料を請求することにしました。ご自分で教室を開いており、きちんとした収入がある奥様です。離婚に迷いはありません。

細かな事情はお話できませんが、奥様は夫よりも浮気相手に怒りの矛先を向けているようでした。もちろん浮気相手にも慰謝料を請求したいとおっしゃいました。浮気の制裁を下したい、という言い方をしました。

たしかに、浮気相手から慰謝料を請求することはできます。ただし、次のような条件が必要になります。

  • 浮気以前に婚姻関係が破綻していない。
  • 氏名や住所などが判明しており、法的に慰謝料を請求する手続きができる。
  • 自分自身の行為が不貞行為であると認識している。故意による浮気である。

【婚姻関係の破綻について】
浮気が判明する以前、ご夫婦は別居などもせず、一般的な結婚生活を送っていました。夏には中学生のお子様を含め、家族で旅行をすることもありました。そのため、「既に結婚生活が破綻していた」という言い方はできません。

【浮気相手の名前・住所について】
浮気相手の名前や住所は問題がありません。例え正確な住所がわからないとしても働いている会社がわかっていますし、法的にも問題ありません。夫も浮気が判明してしまって以来、相手のことをかばおうともしていませんでした。この時点で少し怪しいとは思っていたのですが、私の予想は当たってしまいました。

【故意について】
浮気相手は、奥様の夫である男性が「既婚者」であるとわかっていませんでした。つまり、夫は自分が結婚していることなどを一切隠し、独身であると告げていたのです。 「既婚者であることを知らなかったこと」を証明するのはなかなか難しいのですが、夫自身の証言(既婚者であることを隠していた)に加え、夫の友人の証言がありました。

なお、結婚指輪は太って指輪がきつくなり、ずいぶん昔からはずしていたようです。取引先として会社で顔を合わせることもあったふたりですが、夫の指輪がつけられていたりはずされていたりしていたら、もう少し回りの方も怪しんでいたかもしれません。浮気相手の女性は年齢的にも結婚を意識して夫とつきあっていたようで、それは真剣な気持ちだったのではないかと思います。


浮気相手から慰謝料を請求する条件を読んでいただければわかる通り、既婚者であると知らされていない浮気相手から慰謝料を請求することはできません。故意による不貞行為ではないからです。その点はよくお話し、時間はかかりましたがわかっていただきました。また、奥様は行政書士の方にも相談したようですが、やはり「難しい」という返答だったようです。

「難しい」というのは、不可能ではないかもしれないが(不可能であってもそうはいえません)、今後、今以上に浮気相手に対する調査が必要とされ、奥様はさらに時間もお金もかけなければならないということです。それだけかけて、果たして制裁を下すことができるかといえば、できない可能性のほうが高いのです。


奥様は、「慰謝料以外の方法で浮気相手に浮気の制裁となることができないか」と尋ねてきました。
それについても丁寧にお話し、ご理解いただきました。

以下は私が個人的に考えることです。一部はこの奥様にもお話したことです。

浮気相手は、間接的に浮気の制裁を受けてしまっているのだと思います。言ってみれば「騙されていた」のですから、受けるべき制裁自体ないはずです。ただし、やはり夫は「自分の家に彼女を招いていなかった」「彼女の友人と会おうとしなかった」など、不倫した女性の立場から考えてもいくつか怪しむべき点があったため、注意深さにかけるところはあったかもしれません。

不倫相手は相手が既婚者であったということで深く傷ついていますし、夫が既婚者だとは思っていなかったため、親を含めまわりの人々にも自分の恋人だと話していました。それがこのような形になり、平然としているわけがありません。夫の妻に慰謝料を請求されないかということで、知人の弁護士に相談をしてもいたようです。本人にとっては浮気の見返り、制裁のようなものなのではないかと思います。

慰謝料を取ることができない相手に与えられる制裁とはなんでしょうか?

制裁すべき相手だからこそ慰謝料を請求する
のです。そうでない相手に無駄な時間をかけて新しい人生のスタートを遅らせてしまうのは、とてももったいないと思います。不倫相手の女性は、奥様に恨みがあったわけではありません。そんな相手に対して、慰謝料以外の何かで制裁を下したとしても、すっきりするでしょうか?「浮気していたことを会社に広めたい」という人もいましたが、そんなことをすれば逆に訴えられてしまいます。夫の不倫のために自分の人生を無駄にするかもしれないのです。

浮気をされた妻が制裁を下すべき相手は相手は夫だけです。
私たち探偵の調査は、こころを切り替えて新しい生活を歩み始めるために役立って欲しいと考えています。













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