最近ずいぶんインターネット上でも浸透しているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。今回はSNSの中でも注目度の高いFacebook(フェイスブック)と浮気について解説したいと思います。

当サイト右上にある「【f】いいね!」ボタンも、Facebookのサービスのひとつです。Facebookに登録していなくてもいろいろなところで目につくものですね。Facebookの基本的な機能も知らないけれど・・・?という方も、ぜひご一読ください。



本名登録が一般的なSNS

Facebook(フェイスブック)はmixiなどのSNSの一種ではあるのですが、本名での登録が一般的になっています。日本では、「インターネット上で本名を公表することは本人を特定されることによるリスクがある」ということで避けるべきとされているのに、Facebookに関しては少し違うものとして受け止められ、本名登録をしてもよいのではないかという印象があるのです。

mixiでも最初は「友達に発見してもらえるよう本名で登録することをおすすめします」ということで本名登録も多かったのですが、その後、詐欺などのいろいろなトラブルが増え、運営サイドも本名登録を強くすすめられなくなってしまいました。そういう意味でも、Facebookは異色なSNSと言えます。

もちろん「本名登録をしてもよいのではないかという印象」だけで人々がFacebookで本名登録しているわけではありません。Facebookは個人で詳細な設定変更が可能であり、情報によって見せることのできる範囲を変えることができます。自分が設定したグループ内だけに公開することもできますし、さらにごく親しい人にだけ絞ることもできます。

このように、情報公開のレベルを自分自身で設定変更することにより、たとえ本名が公開されていても、自分自身のさらなる個人情報が漏れることはないと安心できることがFacebookの本名登録者数が多い理由ではないかと考えられます。名前が知られているだけで何か被害があるわけではありません。住所や家族、繋がりなどがあって初めてある人物を特定できるわけですから、「名前くらい見えてもよい」と思えるのでしょう。

「Facebookが浮気向き」である理由は、この本名登録にあると考えられます。浮気相手として考えられるのは、

  • 現在・過去に繋がりがある相手(同級生や同郷の人、サークルや所属会社など)
  • Facebookで初めて出会った相手

と分けて考えられます。では、ひとつずつ解説していきましょう。


すでに繋がりのある相手/過去の繋がりを検索しやすい

Facebookは本名だけでなく、出身地や出身学校を登録することができます。それにより、名前だけでなく、同じ出身地や出身学校の人という条件で検索し、「誰か自分が知っている人はいないか」と探すこともできます。結婚後苗字が変わっている場合もありますが、出身地や出身学校(登録内容によっては卒業した年まで)を絞ることができるので、かなりの確率で誰かを発見することができてしまうのです。

登録者がどこまで情報公開しているかにもよりますが、Facebookで誰か昔の繋がりがある人を見つけたことのある人は、自分自身もそんなふうにして誰かに検索されることがあるかもしれないと考え、自分自身の情報も登録者全体に公開する設定にすることが多いのではないでしょうか。

実際、「昔の恋人を探してしまった」「昔好きだった人を検索したことがある」という人はかなり多く、ある調査によれば80%に上るという結果が出ています。さらに、検索できた昔の恋人・好きな人を友達として登録いる人は50%以上となっており、浮気をする気がなかったとしても、浮気に発展しやすい状況になってしまう・・・と言えるかもしれません。


Facebookで知り合う「知らない人」でも・・・

Facebookでは、友人として繋がっていない人の情報を見ることができますし、メッセージなどを受けることもできます。メッセージは設定により拒否することができますが、あまりにも「友人のみ」の設定にしてしまうと、現状以上に友人を増やすことが難しくなってしまいます。そこまで制限しなくともほとんど問題がない場合が多いため、誰からもメッセージを受けられるようにしている方が多いと考えられます。

それまで関わりがなかった人同士でも、メッセージのやりとりから徐々にお互いを知り合い、「友人」になる場合も少なくありません。ニュースフィードに投稿したコメントは無条件に「誰にでも公開」となりますので、投稿コメントをきっかけに意見が合えばそのままやりとりが続くこともあるでしょう。

そんなふうに、徐々に信頼関係を気づくことにより、「知らない人」が「友人」になり、実際に出会う計画を立てることがあってもおかしいことではありません。Facebook上のやりとりは、現実世界のやりとりと同じような経験として認識されるのです。

しかし、突然にメッセージを送ってきたあまりにも怪しい人物であれば、やはり警戒するでしょう。ところが、「おそらくは本名であろう」という名前で登録されており、その人にはその人の友人が何人か居て、普通にフィード上のやりとり(記事を書く、それに対してコメントをする、情報を共有する、「いいね!」ボタンを押すなど)があれば、その友人たちはあたかも「この人は変な人ではありませんよ」と言ってくれているように感じてしまうのではないでしょうか。

まったく知らない相手に対する壁が低くなってしまう・・・それがFacebookの特徴と言えます。


浮気予防にも使えるSNS
誰でも、誰からでも。Facebookの特徴ともいえるオープンさ故に、やはりこのSNSは「浮気向き」だと言わざるを得ません。しかし、何度かご説明したように設定は個人により異なりますし、夫婦、恋人同士でやりとりすることにより、逆に浮気予防にも使うことができるものです。

「Facebookで嫁の浮気を防ぐ3つの方法」

もし夫・妻、恋人がFacebookを使って不安を感じるようであれば、「浮気するかもしれない」とあれこれ考えてしまうよりも、Facebookを利用するようにしましょう。その人について改めて知ることも多く、よい関係を築くツールとして役立つものである、ということを覚えておいていただければと思います。