婚約者が浮気をしている場合、どのように調査し、どのように対応すればよいのでしょうか?
結婚している場合と違うのでしょうか?
【調査編】【慰謝料編】の2回に渡ってご説明したいと思います。

なお、慰謝料編で詳しくご説明しますが、結婚している相手が浮気をしている場合に慰謝料を請求できるように、婚約者にも慰謝料を請求することができます。

条件などについては【慰謝料編】をご参照ください。


婚約者の浮気調査は難しい
婚約者の浮気調査は、ある意味で結婚している夫・妻の浮気よりも調査が難しくなります。
(既に同居しており、結婚生活と変わらない生活を送っているケースを除きます。)

同居しておらず(あるいは同居したばかりで)浮気調査に必要な情報を得にくいからです。
浮気を調査するには、次のような情報が必要となります。

  • 生活パターン
  • 行動範囲
  • 交友関係
  • 携帯やPCなどの使用頻度

まったくの他人を調査するよりは難しくないものの、距離がある場合には、婚約者に近い場所に住み、かつ信頼のおける人物の強力を仰がなくてはなりません。となると、非常に慎重な「協力者選び」が必要になります。

一般の人にはなかなか難しいことですので、プロの探偵や調査会社、興信所への依頼も十分視野に入れて考えましょう。


婚約者の情報が十分に得られる場合
上記のような婚約者の情報が十分に得られる場合には、まずご自身で婚約者の浮気調査をしてみましょう。ただし、「婚約者」はまだ結婚に至っておらず、それでも別の相手と浮気しており、それを隠すのに必死です。あなたとの婚約が解消されてしまうことをとても恐れているため、非常に警戒している恐れがあります。

万が一携帯電話を見られることがあっても、浮気相手の登録を見た目ではわからない人物名にしていたり、着信やメールを細かく消している可能性が高いと考えられます。

そのため、次のようなことを質問し、婚約者の反応を見てみることをおすすめします。


1.デジカメの中にはいっているデータを見てもいいか
デジカメについては携帯電話ほど警戒していないか、あるいはデータ隠しを後回しにする場合があります。そのため、タイミングによってはあなたにみられたくないデータが入っている可能性があります。また、携帯電話ほど持ち歩くこともありません。携帯よりも自然に「ちょっと貸して」とお願いすることができる点でもよいでしょう。

浮気をするなら証拠を残すべきではないのですが、同居していないからデータ管理ができると油断している場合も大いにあります。また、婚約者の浮気相手は、彼女/彼を「婚約中の人間」だと知らない可能性もあり、どこかに行っていて写真を撮影しないのは逆に不自然です。

また、ひとりで行くような場所ではない場所で婚約者ひとりの写真ばかりが撮影されているのは、浮気相手と撮影した画像を既に削除していたり、別の場所に移動している可能性もあります。


2.パソコンを借りてもよいか
調べものをしたいので借りてもいいかと聞いてみましょう。ブックマークやピクチャーフォルダなど、あれこれ確認しようとする必要はありません。あくまでも婚約者が警戒してその場を離れないかどうかなどの反応を見てみることにしましょう。


3.婚約者が登録しているのと同じSNSに登録してもいいか
婚約者がmixi(ミクシー)やツイッター、フェイスブックなどのSNSを利用してるようなら、自分もそれに登録してよいか、友人やフォロワーとして繋がってよいかということを聞いてみましょう。浮気をしていなくても内容を見られなくないという人もいるかもしれませんが、反応を見てあまりにも慌てるようであれば注意したほうがよいでしょう。浮気相手とのやりとりがあるSNSかもしれません。


婚約者の友人と接触するのは大きなチャンス
浮気をしている婚約者は、浮気がばれないようにと必死に冷静さを保とうとしており、なかなか態度ではわからないかもしれません。しかし、浮気を知っている婚約者の友人となるとお話は別です。婚約者の友人とあなただけで会うのが難しければ、婚約者も一緒で構いません。

いろいろな人がおり、考え方はそれぞれですが、「浮気をしているまま結婚する」ことを歓迎する人は殆どいません。それらは話していれば態度にでてきますし、「婚約者と友人が出かけたはずなのに話が合わない」など、アリバイが崩れる不自然な会話を発見することができるかもしれないのです。

また、浮気を知らない友人と話していても、会話からアリバイが崩れることは十分有り得ます。普段あなたが耳にしていない行動についても知ることができます。「ちょっとした飲み会などがあるなら自分も行ってみたい」という意思を普段から示しておくようにしましょう。

ただし、万が一婚約者の友人と二人きりで会うチャンスがあっても、「最近婚約者は浮気をしていないか」といったストレートな確認は避けるようにしてください。また、結婚に不安を感じているといったような話もやめておきましょう。

友人が婚約者の「味方」である可能性も高く、すべてが「もしかして浮気をわかっているかも?」という婚約者への報告に繋がってしまいます。そうなれば警戒されてしまいますので、最近どんなことをしたと話を聞いている・・・など、婚約者がしていた話をするようにします。友人が知っていることと矛盾点があれば、いつもと違う反応を見ることができるかもしれません。


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婚約者が浮気をしているかも?【慰謝料編】も参考にしてください。